YOSHIDA ATSUO ACCOUNTING OFFICE

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ご挨拶

 福沢諭吉翁は『学問のすすめ』の冒頭で、“天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず”と述べています。但し、この言葉には続きがあり“天は人を平等に造ったが賢愚、貧富、貴賤の差は現実に存在し、その差は、学ぶか、学ばざるかによって生じる”と述べています。『学問のすすめ』がいわんとすることは、むしろ後者に重きがあるようです。
 竹内靖雄氏は、著書「日本の終わり」の中で“高齢化社会の賢明な生き方”として、 “これから起こる変化は、個人や企業が自分の利益を求めて冒険し、競争する中から生じるのであり、官と政がお膳立てをして制度をつくり、環境を「整備」してくれることで生じるのではない。すでに「無能レベル」に到達している官と政に、これ以上、仕事を増やして貰う必要はない。それよりは規制、その他の無用な仕事をやめることが官に要求される最大の仕事であろう。老化が進む社会では、こうした社会の皮下脂肪やコレステロールをそぎ落とし、減量して、高齢者もできるだけ自立して働くことで老化の進行を防ぐのが最も賢明な生き方であり、その覚悟さえ出来れば、21世紀の高齢化社会での日本人の生活はそれほど悪いものではないはずである”と述べています。私も、まったく同感である。“さらに学び続ける”という覚悟を新たにしよう。

2009年 1月 吉日

吉田篤生会計事務所
所長 吉田篤生